秋刀魚

佐藤春夫  秋刀魚の歌 
あはれ
秋風よ
情〔こころ〕あらば伝へてよ
――男ありて
今日の夕餉〔ゆふげ〕に ひとり
さんまを食〔くら〕ひて
思ひにふける と。

さんま、さんま
そが上に青き蜜柑の酸〔す〕をしたたらせて
さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。
中略

さんま、さんま
さんま苦いか塩つぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。

 

10月も下旬になり、急に気温が下がってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

10月21日の夕食には、秋刀魚の塩焼きと、さつま芋の甘煮を提供しました。

どちらも今が旬の、秋に美味しい食べ物です。

秋刀魚となると佐藤春夫の詩を思い出してしまいますね


生徒さんも「秋刀魚が給食で出るって凄い」「さつまいも大好き」と、とても喜んでくれました。

 

サンマは「秋刀魚」という漢字からも分かるように、秋によく獲れる、刀のような形をした魚です。

9~10月が一番美味しい時期で、脂が乗っていてジューシーなサンマを食べることができます♪

 

今回、秋刀魚の塩焼きに大根おろしをトッピングで出しましたが、これは美味しいだけではなく、

栄養的にとても理にかなっている食べ方と言われています。

 

秋刀魚には苦味がありますが、大根おろしと一緒に食べることで、苦味を和らげてくれる効果があります。

また、大根おろしには消化を助ける酵素や、鉄分・ビタミンA・Eの吸収や働きをサポートするビタミンCが含まれており、

秋刀魚の栄養を効率よく摂ることが期待できるそうです。

 

今後もハートフルキッチンでは、美味しく食べて健康的になれる食事を提供してまいります。